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Long 『HUNTER×HUNTER』

「・・・と、言う訳で。そんな念を作ったんだよ」

「ふぅん…」

新しいおもちゃでも買い与えられた子供の様な、その笑顔…眩しいです。

たぶん、昔の俺ならやな笑顔と思っていても可笑しくないのに、今ではそれさえ愛おしくおもえるなんて…
・・・ていうか、昔に比べたらヒソカの気持ち悪さも減ってるよな?
そう思ってるのは俺だけじゃないよな?

今にでも使ってとか言い出しそうなその顔を見て、急いで口を開く。

「使わないからな!?」

「・・・・・・ちぇ」

沈黙が長い!
やっぱり見たかったのか。

でも、コレは戦闘向きではないから、ヒソカが気に入るとは思えないけど…

相手の念による攻撃を消す(拳を念で覆って殴る場合の拳を覆っている念だけ)としても、その為だけに一時的に念が使えずになって、そのうえ身体能力もしばらく下がるとか…
リスクが大きすぎる。

「…風呂借りるよ」

ヒソカの返事を聞く良いも先に身体が動いてるのはどうかとも思ったけれども、なんか今更な気がするし…いいや。

湯船に湯を張って、肩までざぶんと一気に浸かると、ため息にも似たそれが口からついて出た。

日本人は風呂好き、とかどっかで聞いたことがある。
当時は普通だろ、なんて思ってたけど、最近特に実感中。
…親父臭くなった訳じゃないぞ。

ぐーっと伸びをしながら、さっき考えようとしていた事を再開する事にした。

俺は炎狼と無限鞄の誓約と比較して、どれ程の差があるのか考えようとしていたはずだ。

炎狼の誓約は確か…
『全面的に面倒を見る』
『出現させている間はコストを支払う』
(出している間中念が減っていく)
(数を増やすとコストは多くなる)
(サイズを縮めるとコストは減る)

炎の力は…特になかったな。
俺にガソリンみたいなのをぶっかけて焼いてきた敵がいた。
生きてたけど、それから考えてできたんだよな…
あ、でも、マッチかライターをいつも持ち歩く事にしたけどな。

無限の鞄はー…
『使用中はコストを支払う』
(中に仕舞っている物、量によってコストの量も左右される)
『同時に複数存在し得ない』
『ユウキか炎狼の身体から離れた場合、中身と共に消滅する』

全身が熱くなってきて、のぼせそうだな、と思った俺は風呂を上がって身体を洗う事にした。

誓約…か。
意識してなくてもそれに近いものがあったりするし、今度じっくり考えた方がいいのかも…

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