Long 『HUNTER×HUNTER』 1 ジンからのジョイステのメモリーカード?の中には58億もするハンター用の100個限定販売ゲームこと、『グリードアイランド』のメモリーが満タンまで入っていた。 それはその個数から見ても、やっぱり見つからなくて、ハンター専用サイトにアクセスする事になった。 ゴンの家からアクセスしたら、ライセンス狙いの連中が島に集まるかもってことで、俺達は一足先にヨークシンへ。 ハンター専用サイトの情報によれば、ヨークシンでのオークションには7本が売りに出されていて、最低落札価格は89億。 そんなの買えねーよって事で、俺達はオークションで売る立場にたって金を稼ぐ事にした。 一般のフリーマーケット、オークションサイトで稼いでいた頃は良かった。うん。 ただ、騙された壺が痛かった。 いや、まあ… キルアの言うのも一理あるけどなぁ; 「いちについてよーい…ドン!」 俺が座っていった目の前で喧嘩をしていた2人は、その言葉を皮切りに両側へと走っていってしまった。 「なんだろう…俺、忘れられてる気がする」 2人が消えてしまった所為で、視界には虚しく噴水が水を吹きだした。 「あーあー…俺、どうしよっかな?」 ぽりぽりと後頭部を掻いてみるが、知り合い2人が消えてしまった今となっては、誰からも返事は返ってこなかった。 仕方なく、腕を組んで首を傾げながら1人で考える。 ゴンについたらキルアに文句言われそうだし、キルアについたらゴンからだろうし… どっちにもつけない俺は、盛大にため息を吐いた。 「個人戦ですかねー?どう思う、おじさん」 「お、おう?」 仕方ない、と立ち上がりながらそう言えば、近くに居たおじさんになんとなく話しかけてみる。 おじさんは当たり前だが、意味が解らなかったみたいで、それでも一応返事を返してくれた。 そんなおじさんに手を振りながら、俺はゴンとキルアとは別の方向、噴水を背に歩き出した。 2人がどんな手段を使ってるのか、俺には解らないけども。 俺も何かしらの手段でお金を稼がないとね。 元手はいざというときの為に死守した俺分の4億。 2人が失敗した時か、なれてきた時か、まあ…どっちにしろ後であげる、と言っていた。 けど、まあ… あんな状況になってしまった訳で。 俺はこの4億から増やす事にしますかね。 [次へ#] [戻る] |