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Long 『HUNTER×HUNTER』
クジラ島 2
キルアがこれからどうしよう、みたいな発言をして、出てしまった話題。
俺も、少しだけ考えてしまう。

俺はゴン達と一緒に居たい。
もう逃げないって決めた。

けど、もしもそれを拒絶されたら?
一緒に居られない事情が出来たら?

うーん…

「ユウキ?どうしたの?」

「否、俺も特にやりたい事とかないなーと思ってさ」

ゴン達と、居たい。
それ以外は、やりたい事もやりたくない事も、あんまり無くなってしまった。

「なら、ちょうどいいじゃん」

「え?」

「うん。ユウキも一緒に旅しよう!」

「…え」

いいのかな、なんて伺うように2人の顔を見る。

2人は笑って、もう一度行こう!と言ってくれた。
俺はそれが嬉しくて、笑いながら頷いた。

「うん!」











次の日の朝。
ゴンがジン(ゴンの父)についての話しをミトさんから聞いて、小さな箱を貰ったそうだ。

キルアが力一杯開けようとしても、開かない。
振ってみても、音なんて聞こえない。

「なんでハンターになったらって、言ったんだろう?」

ジンはゴンがハンターになったらそれを渡すように言ったらしい。
つまりは、ハンターにならなければダメだったって事だ。

「そーか。もしかして」

「…あ。そっか」

「ん?」

キルアも気付いたみたいだ。
けど、ゴンはまだ気付かないみたいで、不思議そうな顔をしている。

「ハンターになった今、なる前には持ってなかった物があるだろ?」

「あ!!そっか。ハンター証!!」

キルアの説明にやっと気付いたらしいゴンはぴっとライセンスカードを取り出す。…否、違うんだけどね?

差し込み口がないって言うゴンにキルアが違うと突っ込む。
ゴメン。笑いを堪えるのに必死だ…っ!

「念だよ、念!!」

「あ」

ゴンは改めてその箱を持って、それに念を込める。
瞬間、パァッと光を放って箱だった破片は飛び散り、中から別の箱が現れた。

周りに飛び散った破片を拾ってみたら、何の変哲もない、ただの鉄片。

接合後も、凹凸も、何もない。
ただ、どこかで見た気がする紋様のようなものがあるだけ。
…あ、ウイングさんがゴンにつけた紐か。
じゃあこれって、念を込めるとつくのかな?

じーっとそれを観察していたら、いつのまにやらもう一つの箱を開けてしまってた2人。
ずるいっ(笑)

「?何、それ?」

「中にテープが入ってたんだ」

「だから聞くんだよ」

ちらっと箱を見たら、なんか大きめの指輪と、機械っぽい雰囲気のカード。

聞こえ出した男の声に、レコーダーに目をやる。
ん?念に覆われてない?

どんどん話しを進めていくその男がジンだというのには間違いはなさそうで、話し終わったら勝手に巻き戻しを始めるレコーダー。

「証拠は残せない?」

誰にも聞こえないように、ぽつりと呟く。
そうだよなぁ…
キルアの言葉に、俺は頷いた。

確かに、音からでも沢山の情報は収集できる。
素人でも身長と体重、性別や年齢、心理状況位なら大雑把にとは言え、解るだろう。

本気で、探して欲しいのかー…
簡単に見つかっては面白くない。ゴンには、成長して欲しいって事か…

2人の話を聞きながら考えていた俺は、聞き慣れたような違うような単語に首を傾げた。

「プレステ?」

あ、違うんだ(笑)
ジョイステ、ね?

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あきゅろす。
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