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Long 『HUNTER×HUNTER』

ヒソカ、ずっと座ってたんだ(笑)
闘技場の200階まで戻ってみたら、さっきまでと変わらぬ場所にヒソカは座っていた。

ヒソカはさっきと同じように、念で2人を襲う。
けど、今度の2人はちゃんとオーラを纏っていて、無事に歩いていく。

「200階クラスへようこそ。洗礼は受けずに済みそうだね」

だから、解りにくいって。
お前の愛は。

さっきのだって、2人が他の連中に念によってやられないようにだとは、解ってたけども…うーん。

2人と話しながら、念でトランプのマークやらドクロやらを作って遊ぶヒソカ。
そして、最後に文字。

『後で部屋に来て』

そして、部屋番号。
俺の顔はきっと、驚いてるんだろうなぁ…
小さく笑ったヒソカは、そのまま行ってしまった。





その後、登録を済ませて、説明を受ける。
俺は説明がいらないし、2人に声を掛けた。

「俺は説明いいから、先に行っててもいい?」

「うん。良いよ?」

「まあ、いいけど」

2人は何で先に行くと言ったのか、解らないみたいで首を傾げている。
俺は理由を聞かれないうちに、そそくさと其処を立ち去った。







「ヒソカ?」

なんのためらいもなく勝手に入ったあたり、俺は不法侵入者かな、なんて苦笑する。

奥からこっちだと言う声が聞こえて、俺は中に入る。

「で、なんなの?」

「んー」

ヒソカらしいとも言える、意図を読ませない笑顔。
俺はムスッとして、それを睨んでみる。

「用がないなら、帰るけど」

「そう言わずに」

ヒソカに背を向けた瞬間、何か異変を感じたのが早いか、後ろに引っ張られたのが早いかは解らないけど、後ろに吹っ飛ぶ。

「なに?」

ヒソカの腕にすっぽりと収まってしまって、俺の不快指数は上昇中☆

頭の後ろ上にあるヒソカの顔は、見るのがめんどくさくてそっぽを向いているから意図は読み取れない。

「彼らは、やっぱり面白いね」

ぐぐっと体を起こそうにも、がっちりホールドされていて動かない。
俺はそれでも諦めずに抵抗を続ける。

「1000万人に1人位の逸材だってさ」

疲れてきた俺は、無駄だと言う事を悟り、諦めて息を吐いた。

「ふぅん」

なんだ。
興味がないのか?あ゛?

自分で聞いておきながら、まともな返事を返さないな、お前は。

「いい加減、離せ」

後ろにあるヒソカの顔を見上げると、どこか遠くを見ていた。

2人の事を思うなら、俺じゃなくて2人と話せよ。
俺は少しだけイラッとして、油断していたヒソカの腕を外しながら攻撃を仕掛けてみる。

「帰る」

ピッと頬に一筋の血液がうっすらと滲んだのに口端を上げながら、俺は宣言通り、ヒソカに止める隙も与えずに部屋を後にした。



なんだ、なんでこんなに苛ついてるんだ…

俺の方が強いのにとか、なんで2人ばっかりとか…
こんなんじゃ、焼き餅じゃないか。

・・・!?
ちっ違う!焼き餅なんか妬いてないって!!

「俺は何をしてるんだ…」

自然とため息が出た。

部屋に戻るのもなー…
すぐに戻るのも癪で、俺はあのカフェに行く事にした。

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