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Long 『HUNTER×HUNTER』

「キルア君とゴン君がもう200階に?」

「はい!やっぱりあの2人はすごいっす!」

2人が話している所に、俺は近寄っていく。
ズシが見上げてきたのになんか癒やされて、俺は微笑んで頭を撫でる。

「ホントの事教えてくれる気になった?」

「……ええ。彼らには、教えなければ」

俺は歩き出したその人について、エレベーターに乗った。





「無理はやめなさい」

俺達が上がってきたら、ゴンとキルアはヒソカに念で圧されていた。

「なっ…!」

確かに、今そこに行くのは2人には無理だ。
とは言え、念を少しも使えない奴に向かってそんな…

・・・ヒソカなら、解らない事も無いけども。
否、寧ろマシな方か?

師匠さんは2人に軽い説明をする。
受付嬢は、キルアは間に合わなかった場合は参加自体が不可能になると言う。

「ひとまず退いて…0時までに戻ってこれるかい?ここに」

「君次第だ」

「・・・大丈夫だよ、2人なら」

俺はそう2人を励ましながら、ヒソカを睨んだ。

8:30
2人は200階ロビーを後にした。

2人がエレベーターで師匠さんに連れて行かれたのを確認してから、振り返ってヒソカに話しかける。

「なんで、あんな事したの?」

予想はつくけども、師匠さんが止めに入らなければ、2人は死んでもあそこを動かなかっただろう。

「だって、まだ彼らは念を使えないじゃないか」

「だから、なおさらだ」

カツカツとヒソカに向かって歩いていく。
立ち上がりもせずに、壁にカードを刺して遊ぶヒソカを見おろした。

「まだ早い…」

ただの独り言か、俺への返答か…
俺は一つため息を吐いて、くるっと踵を返した。

「ま、いいや」

今回に限っては。
だって、お陰で2人はちゃんと念を教えて貰える事になったんだから。

俺はそのまま昨日連れていって貰った所へと向かった。









「お。早速使えるようになったんだー!もっと大変なもんかと思ってたけど…」

俺が部屋に入ったら、2人の周りにはちゃんとオーラが出ている。

「根拠もなく大丈夫だとか言ったのかよ!?」

「うん。でも、2人なら大丈夫かなって♪」

「キルア!行こう!」

ゴンが急いで戻りたい、と全身を使って表しているようだ。
俺を振り返った2人に俺は笑って返事をした。

「折角来たのになぁ」

なんて悪態を吐いてみたけれども、強くなっていきそうな2人を見ていたら、そんな事どうでも良くなってきた。

それにしても…
念ってどうやって覚えるのか解らないから、2人がもう使えるのが早いのか遅いのかさっぱり解らないんだけど。

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あきゅろす。
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