Long 『HUNTER×HUNTER』
1
二人が登録してるのを見ながら、俺は受付嬢の話しを聞いていた。
以前の準備期間、90日はもう過ぎていたと言う話し。
最初からで構わないのにな?
うわー…
相変わらずムサイ。
「なつかしいなー。ちっともかわってねーや」
「え?キルア来た事あるの?」
ゴンとハモっちゃったよ(笑)
にしても、キルアはいつ来たんだ?
あ、やべ。
ばれた。
前に来た時に呼ばれてた呼び名とか、言い出してるよ。あーあ。
その時、ゴンが呼ばれた。
キルアが俺とゴンに耳打ちをする。
ただ思いっ切り、押せってね。
まあ、トン単位の力がある訳だからなぁ(笑)
下のリングに行くゴン。
周りのヤジを吹き飛ばすかのように、対戦相手の男は、壁まで一気に飛んでいった。
継いで俺もキルアも呼ばれる。
別のリングだよ?
キルアは男をあっさりと倒した。
俺はとりあえず、キルアの助言を守って、ゴン同様に男を押した。
「あなたは200階まで登っていますね。今のも素晴らしい!180階へ「50で良いよ」
遮って言っちゃった♪
だって、さっきゴンが50って言われてたし。
あれ?
もう一人、強い子がいたみたい。
同じく50階に来た男の子はズシ、と言うらしい。
「ちなみに皆さんの流派はなんすか?自分は心源流拳法っす」
流派…ねぇ?
俺が首を傾げていたら、二人も声を合わせて別にないと言う。
小さい頃は教わってた事もあるけど、あれって流派として考えるの?
なんて考えていたら、眼鏡でどこか抜けてそうな人が来た。
念の…使い手、だよな?
挨拶をしたその人は、みんなを見た後にチラッとこちらを見た。
やっぱり、何かに気付いたって事だよね?
俺は念を使って文字を書いてみる。
『念、使えるの?』
こくりと頷くそいつ。
俺はもう一度、文字を書く。
『ズシも?』
そうやって聞いてみれば、みんなが行った方を見て、聞こえない距離に居る事を確認して話し出す。
「教えてはいますが、まだ実践では使わせていません」
「ふぅん…アンタが使えるって事は、そのうちきっと、ゴンとキルアがアンタに教わりに来るかもね」
振り返って俺を呼ぶ3人に手を振りながら、俺は言った。
「その時は、教えてあげてね」
笑って別れを告げて、俺はみんなの方に駆けていった。
「ごめんごめん!ズシ、良い師匠だね」
ズシにまだ念を使わせないのは、きっと優しさからだ。
まだ、完璧には制御できないだろうから。
ゴン達と共に学ぶには、最高のライバルだ。
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