Long 『HUNTER×HUNTER』
14
辺りを見回してみる。
なんだろう、暗いだけ。
カッと急に電気が点いて、目を細める。
永遠に続きそうな階段が見えました。
「つまんな…」
また、こういうのな訳?
俺は深い深いため息を吐いて、横に置いてあった腕時計みたいなのを腕にはめて歩き出した。
しばらく降りていたら、何故か違和感。
なるほど。トリック、ね。
降りているように感じるし、見えるけど、俺はいつの間にやら登らされていた。
俺は少しだけ口角が上がるのを感じて、壁を蹴ってみた。
どごぉ…ん
…やりすぎた。
まぁ、いっか。
隣に開いた穴から通路に出てみたら、一本道。
階段よりは何か仕掛けがありそうだよね。
てくてくと歩いていたら、小部屋に辿り着いて数多の扉。
「どれにしよおかなぁー♪」
円をしてみたら、右角の2番目の扉の先から人の気配。
俺が円をした瞬間に、ギリギリ円の範囲から出てしまったそいつの所為で、誰かまでは分からなかったけど。
戦えるかなーっ?
なんて、淡い期待を抱いてそっちに行ってみる事にした。
しばらく歩いていたら、なんかの死体。あ、違った。
誰かの、死体。
「ちぇー…」
既に死んでるって事は、誰かがここで戦ったという事。
つまり、俺の敵がそいつによって倒された、と言う事。
ちょっと、むかつくなぁ…
俺は他のルートに行こうかと思って、壁に再び蹴り。
あ、こっちはさっきの俺のルートじゃん。
吹き抜けみたいになってるその先に、ぽつんと浮かんでいる階段。
俺はくるっと振り返って反対側の壁を壊して、広い部屋に出た。
よし。
再スタート♪
てくてくと歩いていたら、変な人が来た。
なんか、すっごいウザイ。
さっきからベラベラと話してる。
俺は何十人と殺しただとか、お前位なら指一本で倒せるだとか…
「ねぇ、御託は良いからさ。戦わないの?」
そう言ったら、そいつは思い出したかのように、返事をした。
ガチャンと外れた手かせを放り投げて、体中を覆っていた布を投げ捨てるそいつ。
確かにマッチョだし、顔も…マッチョ顔?
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