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Long 『HUNTER×HUNTER』
13
あーあ。
やっちゃった…

3次試験会場についた時。
飛行船から降りたら、何人かの注目を浴びてしまう。

俺が一歩進めば、すっとみんなが一歩離れていく。
人の波にもまれたい訳ではないが、こうも人に避けられると、いくら俺でも居心地が悪くなるってもんだ。

はぁ…
ため息を吐いたすぐ後、走り寄ってきてくれたカワイイ子。
天使だ…っ!!

「ねぇ。ユウキってヒソカの恋人なの?」

・・・悪魔か。
俺は大きくため息を吐いて、首を左右に振る。

「違うよ…えっと、抱き枕?」

俺が、ともヒソカが、とも言わないけど。
首を傾げながらも、納得しているらしいゴンを見て、良しとした。

くるっと振り返って、一方に向かって叫ぶゴン。
歩いてくるキルアが居て、その奥には俺を訝しげに見ているクラピカとレオリオ。

「違うってー!!」

ゴンの声を聞いて幾分和らいだ二人からして、3人の内の誰かがゴンにそう言う事を言ったのかな…

「ふぅん…」

いつの間にやら、目の前に。キルア。
なんか、未だにどこか疑ったような目だけども。

あの、もう…見ないで下さいっ;

試験開始の合図が、こんなにも嬉しく感じた事はきっと無いだろう。

壁から降りようとした奴の方に歩いて行ったみんなに、俺は安堵してさり気なく離れた。

壁から降りると、あの気持ち悪い人面鳥の餌食…ね。
隠し扉は…十中八九地面、だろうな。

偶然、誰かが地面に落ちるのが見えて、俺は確信した。

カツカツと靴で地面を叩きながら、歩き回る。

ここだけ音が、違う。
俺は辺りを見回した。

遠くで、ゴン達が固まって何かを話してるのが見えた。
きっと見つけたんだろうな…なら、俺も遠慮無く。

ガタン…

俺は、地面に消えた。

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