Long 『HUNTER×HUNTER』
8
「全員不合格」
死体の山。
残るのは、クラピカとレオリオと…うんこ帽子。誰、あれ?
「君から、行くかい?」
俺はそっと、見えないように近付いていく。
こいつらはこれから楽しくなるんだ。
まだ殺させはしないよ、ヒソカ?
殺るんなら、俺が相手になろうかな♪
じっと見ていたら、3人は息ピッタリに逃げていった。
「なる程。言い判断だ…ご褒美に、十秒待って上げるよ」
なんて言い出すヒソカ。
俺はすっと身を退こうとした。
「どこに行くんだい?」
「あれ、ばれた?」
俺は大して気にもとめず、ヒソカの方に歩み寄る。
あ、律儀に数えてる。
「あいつら、殺すの?」
「さぁ…」
「ふぅん…うんこ帽子は知らないけど、レオリオとクラピカは将来有望だと思うよ」
なんで、こんな事言ってんだろ?
ヒソカのどこか冷たい視線がこっちに向く。
あ、逆効果?
丁度数え終わったらしいヒソカ。
「さて、誰と遊ぼうかなぁ」
「ま、いいや…」
だって、あいつら居なくなっても、まだ強い奴らは居るし。
ヒソカだって、強いしね。
なのに何故…
胸が重い。
誰かの気配が戻ってきた、とそっちに顔を向けたら…
レオリオだ。
棒みたいなのを持って、傷口にネクタイ巻いて。
戦う気、らしい。
俺を見て一瞬驚いていたけど、そんなに気にせずにヒソカに話しかける。
あれ。さっきまででもばれてたのかな?
ヒソカに襲いかかるレオリオ。
あっさりと避けられて、終いには棒も斬られてしまう。
「ああ…もう」
見てられない。
レオリオの背後に回ったヒソカ。
俺は駆け寄った。
片手でレオリオの顎を掴んで持ち上げるヒソカ。
変態としか思えない言葉を並べて、カードをレオリオに向ける。
俺は耐えられずに、殴りかかった。
と、同時に飛んできた赤い玉。
それらを食らって軽くぶっ飛ぶヒソカ。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
無料HPエムペ!