Long 『HUNTER×HUNTER』 5 「一体、何事です?」 サトツさんの冷静なお言葉。 まあ、こんな爆発がおきても無反応だったらそれは凄いよ。 「ごめんなさい…ちょっと壁、壊しちゃった」 ゴンが苦笑しながら言う。 うん、可愛い。 「壊していけませんとは、一言も言っていませんよ」 と、サトツさん。 ああ、確かに。 でも、壊して良いとも言ってないよねーなんて思ったけど、言ってないんだもんねー? 「惑わしの道に迷い込んで、よく生還できましたね…大した物ですよ」 「そ、そんな!?」 「あーとんぱー」 トンパ(もう呼び捨てでいいや)の声が聞こえて、俺は適当に言ってみる。 ・・・あんな体で、どうやって追いついたんだろう… 「このやろぉ!てめぇだけは絶対許さねぇ!」 トンパに気が付いたレオリオがトンパに掴みかかる。 わーい。けんかだー。 ・・・俺じゃない喧嘩は結構どうでもいいかも? 「やめなよ。レオリオ」 「ふぇ?」 急に制止の声が聞こえて、俺は驚きながら振り返る。 ゴンは、優しーね。 「うるせぇ!ゴンは頭にこねーのかよ」 「テストに障害はつきものだ」 「ぷはーっ♪トンパ、障害だってさー」 ゴンに怒鳴ったレオリオに、クラピカが言う。 俺はみんなに見えないように、小さく腹を抱えて、聞こえないように小さな声で言った。 笑い声をかみ殺しながら、走り出す人の波に俺も混じって走る。 俺が笑いを堪えてる間に、ゴンとキルアが話してる。 あ、ゴール見えてきたーなんて思ってたら、上半身裸のレオリオと服を脱ぐクラピカ。 ・・・。何だろう、脱衣が流行ってるのか? [*前へ][次へ#] [戻る] |