Long 『HUNTER×HUNTER』
4
「キルア?」
ゴンに呼ばれてキルアは頷く。
ゴンはそのまま続けた。
「ねえ、キルア。どうすればいいの?」
聞かれて、キルアはポケットを漁る。
何を、出すんだろ?
「爆弾。結構凄いヤツ」
そう言って、手のひらにコロコロとしたのを持って見せてくる。
へぇー。こんな爆弾もあるんだー…
どうやら、壁を破壊するらしい。
ふむふむ。
・・・俺は見てようかな。
なんて思って、俺はそっと数歩下がる。
あー…
確かに、嫌な記憶が浮かぶ。
でも、捕らわれるな。
其処にある物だけ、見ろ。
爆風に乗って、俺も吹っ飛んでみる。
そのまま、ゴンがレオリオを拾う。…ホントに拾ったもん。
レオリオの意識が戻ってきて、みんなが居る事に驚いてる。痛がりながら(笑)
そのままみんなで話してる。
聞こえてきたレオリオの言葉に、俺は小さく吹き出した。
確かに、ゴンには聞きそうにない(誉め言葉だ、一応)。
「ん?ユウキも、平気だったのか?」
「んー…正直、少しだけいきかけたけど。そこはホラ、俺凄いし♪」
なんて、笑って誤魔化す。
過去に何かあったかもなんて思われたくない。…めんどくさい。
「あ!キルア、俺はユウキね?」
俺だけ自己紹介してないなーなんて思って、とりあえず言ってみる。
そしたらちょっと素っ気なかったけど、返事を返された。
「じゃ、次行くぜ」
すっと、手に複数の爆弾を持って、にこっ!
なんだろうね、いたずらっ子みたいな顔して、持ってるのは爆弾。
「カチって、それはもしかして爆弾!?」
レオリオの語尾に被せるように、爆音が響く。
壁を破壊して、そのまま爆風に乗って、正規ルートへと戻る。
「あはははははっ」
俺は目尻に涙が出る位笑っていた。
だって、こんな面白い事してくれるヤツなんて、そうそう居ないって♪
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