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Long 『HUNTER×HUNTER』

分岐。
みんなが左へと走る。

少し前を走る彼も、そうだ。
・・・?俺、あいつの名前、知らなかったっけ?
アレ、だとしたら何で知ってるんだ?

なんて考えながら、また走る。
やばい。飽きた。

「ゴン。俺、ちょっと速度落とすわ」

「え?大丈夫?」

「うん。じゃあ、クラピカ、レオリオ…トンパさん。また後で」

心配そうに問いかけてきたゴンに笑顔で返し、みんなに別れを告げる。

あれ?俺はなんでトンパに不快感を覚えてるんだろう?
ゴン達ルーキーにいろいろ教えてあげてる、親切な人なのに。

なんて思いながら、かるーく速度を落としていって、そのまま歩く。

周りに走る人が居なくなったのを確認して、俺はそこら辺に腰を下ろした。

少しきゅうけーい。
俺は周りに走ってる人が居ない事を確認して、炎狼を呼び出した。

「少し、散歩しよっか」

「おんっ」

炎狼の背を撫でながらゆっくりと歩く。

既にばててる人の死体(違)を避けながら、歩く。

分岐点の右通路からは何やら甘い香り。
きっと、疲れた人とかはふらぁっと行きそうだよね。

「炎狼、右の通路って何か分かる?」

「くーん?」

首を傾げる炎狼。
やっぱ、甘い香りってだけでは、その正体までは分からない…か。



そのまま、しばらく歩いていた時。

「ん?」

右の通路から、さっき聞いたばかりのような声が聞こえた。

「炎狼。ごめんね、また今度」

言えば、少しだけ寂しそうに鳴いた炎狼をもう一撫でしてから、炎狼を帰した。

甘い香りのする方へと進めば、声が大きくなる。

最初に見えた動くものは、飛んでる(ように見える)猫っ毛の男の子。

そのまま小走りに近づいたら、蹴り飛ばされたのがクラピカで、ゴンも居る。

「ゴン…?何、この状況」

俺の言葉に、ゴン自信驚いたような顔でこちらを振り返る。

それとほぼ同時に、クラピカが小さく呻きながら起き上がる。

「クラピカ!」

「…ゴン」

「良かった。気が付いたんだね」

それを俺は意味が分からずぽかんとして見ている。

猫っ毛の少年が何やら説明を始めた。

癒やし杉と惑わし杉を間違えて、一番触れられてくない過去を見せられていたんだとさ。
・・・精神破壊って、効率良さそうだけど、つまんなさそうな手段だな。

「じゃぁ…トンパは」

「お前達を引っかけたんだ」

猫っ毛の少年(改め、キルア)は何かを企んだかのように笑う。
レオリオも助けて受かる方法を考えたんだってさ。

・・・走ればいいんじゃないの?

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あきゅろす。
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