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Long 『HUNTER×HUNTER』
12
「はぁー…」

元から風呂よりシャワー派の俺にとってはこんな短時間のものでも、とても有意義な時間だった。

いいなぁ。シャワールーム一つとってもこんなに違うのか…
少し、ペース上げるかなー♪


・・・俺、同じ服着るの?
なんかやだなー…
でも、そこにあるバスローブを着るのもなんかやだ。

「えんろ」
「ねぇ」

うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!

ぎぎぎ…と音がしそうな位ゆっくり振り返ると、扉を開けて立ってるヒソカの姿。

取りあえず、置こうとしてたタオルを体の方に引き戻しながら振り返る。

小さくちぇって聞こえたのは聞き間違いだと思いたい。

「な、何のよう?」

「着替え、持ってきたんだ」

なんか、機嫌良くないか。
それよりも、あのトランプマーク付きのじゃ無いよな?

なんて警戒しながらも受け取ってみる。

あ、良かった。
普通にシャツとズボンだ。

「…ありがと」

「どういたしましてv」

にっこりと笑ってヒソカは答える。

だから!凝視するな!!
近寄ってくるなぁぁぁ!!

目の前に来て、後ろの壁に手を付くヒソカ。

「なに?」

「んー…美味しそうだ」

俺の顎を持ち上げて、顔を近づけてくるヒソカ。

近い!近いから!
鼻と鼻がくっつきそうな位に近寄られて、俺は頬が引きつる感覚を覚えた。

「ヒソカ…?あの、近いんですけど」

ずりずりと、少しずつ逃れようとずり落ちていく俺を止めようと足を絡めてくる。
やめろー!
エロいんだよこのやろー!!

つつ…と顎を這う指にぞわりとした感触を感じて、びくっと目を閉じた瞬間。
食らい付かれた。

「ふ…っうん…」

最初ッからディープキスをかますか普通!!
長くて無駄に存在感のある舌が口内を動き回る。

俺はがくんと体が落ちて、さっき絡ませられたヒソカの足に体重を掛けてしまった。

漸く解放された俺は荒い息で、ヒソカを睨み上げた。

「ふふ…イイ顔v」

ペロッと舌で唇を舐めて笑うヒソカ。
俺は羞恥と怒りと…恥ずかしさとか、色々な思いが入り交じって、赤面してしまった。
くそっ!

「ヘンタイ」

悔しくて、ついガキみたいな悪口がついて出た。

そうすれば、ふうんと呟いて黒い笑みに変わったヒソカ。

するっと腹を撫でられて背筋にぞわりと何かが這ったような感覚が走る。
うそぉ…

「ヒ、ヒソカ…?」

手はゆっくりと下へ下へと滑っていく。

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あきゅろす。
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