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Long 『HUNTER×HUNTER』

「ねえ、キミ…なんで絶使ってるの?」

ありゃー。やっぱバレてたんだ?
俺は小さく肩を竦めて、絶を解いた。

「やっぱバレてたか」

「もちろん。だってキミ、強そうだし」

どんな理屈だよ、なんて微笑するが、俺も似た様な判断をしたりするし否定はできなかった。

「で、何のようデスカ?」

言えば、あのヒソカにしては珍しく歯切れ悪く、小さく唸りながら不思議そうな顔をしていた。

「おーい?」

「キミ、名前は?」

「は?ユウキだけど」

今の質問は間を繋ぐためのものだったのか、ヒソカはまた黙り込んでしまった。







自分でも解っていなかった。
どうしてこのユウキを引き留めているのか。

確かに強いから気にはなっている。
だが、それだけじゃない。
何故…

ヒソカは自分でも解っていなかった。

一瞬のうちに自分の中に出来た感情の正体。
今の状況の理由。
言葉に詰まってしまった訳。

全ての答えは一つになるのだが、それが解らずに居た。

唯一口から出た言葉は名を問うだけのもの。
だが、何故かしっくり来た。

「なんでそんなこと聞くんだよ」

不思議そうにこっちを見てくるユウキに、ぽろりとある言葉が口から出てしまった。

「キミのこと、知りたいから」

ああ、そうか。
自分の事なのに、やっと気付かされた。

彼の事を、知りたかったのだ。

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あきゅろす。
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