うまれた心 小さな手が 僕の人差し指を握る 君は黒目がちな瞳で 何か僕に話しかけてる ごめんね まだ 君の言葉 わからないんだ ふにゃふにゃと小さな やわらかな体を腕に 高い体温が伝えてくる しめつけるような胸の痛み 愛しい痛み 君を愛する君のママが 君を愛する君の僕が 愛しい気持ちを込めた やわらかな心 うまれた心は 心地いい痛みを残して 寝息をたてはじめる 僕の顔に 笑顔の余韻を残して すう すう ぐう ぐう 君に名前をつけた そう 君の名前は 「 」 いつかテスト用紙に書くんだね って 君のママが笑ったよ テスト? 僕は君に一夜漬けを教えようと 思うんだけど 君のママは怒るらしいよ [*前へ][次へ#] |