わたし と あなた(そうだ、これが世界のすべて)
紅茶が入ったティーカップを片手に本を読むイギリスは、とても優雅だと俺は思う。
綺麗な双方の碧の瞳が長い睫毛で見え隠れし、細くしなやかな指が本のページをめくる様子を見ているのは飽きがこない。
寧ろずっと見ていたいとさえ思う。
(女なんかよりずっと綺麗だ)
化粧でカバーされた女の顔と違ってイギリスの肌は無垢だ。
何も手を出していないのに、イギリスの肌はとても綺麗。
肌だけじゃなくて、金の色をした艶やかな髪も、碧の宝石のような瞳も、肉の少ない細い体も全てが綺麗で愛おしくなる。
そして君が外見だけじゃなくて内面も澄んでいて綺麗なんだと俺は知ってる。
「ねぇ、イギリス」
「ん、何だ?」
そんな綺麗な君が俺の声で返事をし、こっちを見てくれる。
それが目頭が熱くなるぐらい嬉しいんだ。
(そう言ったら君はまた悪態つくんだろうね)
end!
アーサーは格好いいんです、変態という名の紳士なんです。
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