MARIA
10
自室に戻ってベッドに横になる。
今日……と言うか、昨日からか。色んなことがありすぎて思い出すと憂鬱な気分に陥ってしまう。
凌の気持ちに、敬史の気持ち――――…。
俺はどちらが好きなのか。
果ては、どちらも好きじゃないのか。
答えは永遠、闇の中。
考え出すとキリがなく、俺は極度の疲れからか結論が出る前に、眠りに落ちていった――――…。
その日は結局、一日学校を休んだ。昨日の今日だし、敬史が気にするから本当は行った方が良かったんだけど……。凌とスルと、激しすぎるのかまともに動けなくなってしまう。
前回で重々承知しているので、俺は逆らわず寝倒すことに決めた。
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