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お前との生活は
喜怒哀楽激しいものだった。元々上がり下がりが激しい俺が言うんだから、これは本当。

最初は、なんてきしょく悪いいんだろうと、なんで俺らの輪に入ってくるんだろうとお前のことを拒絶したよな。今となったらすごく懐かしい思い出だ。俺もガキだったなあ…こんな、未来があるだなんと知らずにさ



いよいよ、明日だと思うとやっぱり緊張するもんだな。お前は、どうだよ?って聞いたらどーせお前のことだニコニコ笑ってやっとこの日がくるんだねって、
そう言うんだろう?

簡素な聖堂に
数人の友人、家族

これでいい
これがいい。

薬指にはまる指輪に執着なんてないが、周囲の一生を共に歩んできてこれからも歩んでいく奴らに認められて祝われることは、こんなにも…


「泣かないで、哉太」


こんなにも幸せなもの、
なんだな

人に見られる中の
くちづけ

ただの儀式で、形に見えないそのくくりによって男同士の俺らが、
今包まれる。
あの日、
羊に思いを告げられたのと同じくらい、
心が揺れた。




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