我慢ができないならの解決法→ありふれたもの溢れたもの 「つばさ、」 熱を帯びた声で呼ばれてしまえば、イエスと捉えてしまう。がっついて、自分の好きなようにして、傷つけたばかりなのに この間の行為を、梓はどう思っているんだろう。怖がっているのは明らかだけれども、嫌い…に、なってはいないだろうか。 だいたい自分が放った後も、手で擦らなければ梓はイくこともできなかったのだ。 「…」 いろんなことが動くことを邪魔していた。深い息を繰り返す梓を、見つめながら。 触っても、いいのだろうか。自分はまた繰り返さないだろうか。何か、何か言ってくれたなら 「はァ!?裂けただあ?…翼、お前なあ」 「翼くん、薬は?塗ってあげたりなどはしましたか?」 「…してない」 「ダメ男決定だな」 「強引なやり方を好む人もいますけれど、アフターケアは大切ですよ。大事に思っているのなら、なおさらです。」 お説教された後は、ベソ顔で抱きしめたまま謝りながら眠った。薬は、すでに自分で用意していたらしかった。手当てだけでもと、塗ることを試みたあの時の怯え震える姿は忘れられない。 なのに、目の前にしたら抑えることができない。 「あずさ 」 「な、に…」 それなら、いっそ 「梓が…入れて、」 |