[携帯モード] [URL送信]
我慢ができないならの解決法→ありふれたもの溢れたもの

「つばさ、」

熱を帯びた声で呼ばれてしまえば、イエスと捉えてしまう。がっついて、自分の好きなようにして、傷つけたばかりなのに

この間の行為を、梓はどう思っているんだろう。怖がっているのは明らかだけれども、嫌い…に、なってはいないだろうか。
だいたい自分が放った後も、手で擦らなければ梓はイくこともできなかったのだ。

「…」

いろんなことが動くことを邪魔していた。深い息を繰り返す梓を、見つめながら。
触っても、いいのだろうか。自分はまた繰り返さないだろうか。何か、何か言ってくれたなら


「はァ!?裂けただあ?…翼、お前なあ」

「翼くん、薬は?塗ってあげたりなどはしましたか?」

「…してない」

「ダメ男決定だな」

「強引なやり方を好む人もいますけれど、アフターケアは大切ですよ。大事に思っているのなら、なおさらです。」

お説教された後は、ベソ顔で抱きしめたまま謝りながら眠った。薬は、すでに自分で用意していたらしかった。手当てだけでもと、塗ることを試みたあの時の怯え震える姿は忘れられない。

なのに、目の前にしたら抑えることができない。


「あずさ 」

「な、に…」

それなら、いっそ

「梓が…入れて、」




第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!