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いて
翼と自分とだったら、当然、自分のほうが大人だと、そう思っていた。

「梓」

「ン、なに…?」

そんなのは、こんな雰囲気になるまでの前の話。翼はガキだから、コウイウことをするのはもっと先だとしてもきっとガキ丸出しの行為だろうとそう、思っていたのに

どうして、どうして

「きもちい?ねえ、イケそう?

こんなにリードされているんだろう

快楽と困惑に酔わされて頭が既に正常に機能していなかった。こんな時にまで冷静でいることもないかもしれない、今の翼なら全てを委ねてもきっと悪いようにはならない。

「み…て、ン、わからないッ?」

「わかる、けど…聞きたい。梓の声で、直接聞きたいよ」

そう言いながら、指は動き続ける。それから、たくさんの感想を言わされ、また聞かされた。

初めての情事で残った甘い痛みは、想像以上に鈍いものだった。


「あずさー」

「…何、」

「誕生日おめでとう、なのだ!」

目覚まし時計を目の前に差し出して、してやったりと笑顔を作る翼がいつもよりも輝いて見えて目を背ける。

「、ありがとう」

頬が熱いのは気のせいだ。事実だとしても、さっきの情事のせい、そうに決まってる。

「大好き、だからずっと一緒にいような」

抱きしめられて、疲労した体が悲鳴をあげてくる。そんなことも構わずに僕は首に手を回して唇を奪った。そのままなだれ込むつもりで



言葉にできないのなら、僕の返事は行動で表そう。
翼が気づく、その日まで




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