恐怖は共有して除せよ 「おいなんで電気消すんだよ!」 「何言ってるの、明るかったら雰囲気でないじゃない」 「ぬぬぬーん!わくわくなのだ!」 「翼、見えないちょっと動いて」 休日の午後、魚座寮の一室はいつもの静寂を失っていた。 電源を入れる。 ウィルスが動めく中現れた文字 「「「バイオハザード「フォー」ファイブ」」」 「ぬはは!鳥の巣間違えたー!!!」 「哉太ってば恥ずかしい!」 「先輩、どんまいです」 「お前らうっせー!これは4やり込みすぎてアレだっただけなんだよ畜生!!!」 「というかコレ誰がやります?」 「僕クリスがいい!」 「ぬぬ!俺もムキムキマッチョムがいいぞ!」 「じゃあ僕は女の人でいいや」 「いやいや!買ってきたの俺だから!俺優先に決まってんだろ!」 「何それ哉太ズルイ!」 「ズルイぞ!」 「七海先輩はもう少し後輩である僕を可愛がって下さい」 「あーあーあー聞こえませーん!」 「ぬぬぬぬ〜!大変だ!初はムキムキマッチョムしか動かせないらしいぞ!」 「え!?じゃあ僕ら3人の中で1人しかできないってこと!?」 「ちょっと貸して翼、あぁこれは1人プレイの時のことで2人でやる時は関係ないみたいですよ」 「ちょっと天羽!嘘言わないでよ僕純粋だから信じちゃったじゃないか!」 「年上の癖に大人気ないのだアホ毛ー!」 「あ、でもこれ2人でやると画面が半分になるんだ。見にくいな」 「…お前ら、俺も混ぜろー!!!」 |