道化のこころ 口に出せるなら出せばいい。お前には口に出す素直になれる力がある。素敵な力だ。だから、臆することなく口に出せばいい。時に言葉がナイフとなって相手との関係を傷つけそうな時には、俺が間に入ってナイフを使いこなしてやる。危険を安全へ変換してやるよ、お前の為に。 なんの為にここまでするのか?そんなこと、決まってるだろ。野暮なことなことを聞くな、お前は…あれだ、成長すると気持ちを言葉にするだけにも邪魔するもんがたくさんあるんだ。 あぁ、お前にはまだ分からなくていい。言われたからいきなり理解できるような学とはまた違った話だから。 話を戻すぞ つまりはだな、俺は今のお前が好きなんだ。だから、今のお前でいて欲しい。でも、今のままだと心配なんだ。それで今、俺は悩んでる。自分の気持ちはどっちなのかで悩んでる。お前は、迷うことがあるか? そうか、お前はハッキリしてるもんな。 俺も?そうだな、どちらかと言えばそうだろう。でもな、そんな俺でも今悩んでる。だからお前も、今はそうでもきっとこれからそんなどうしようもない気持ちを持つ時がくる。 そんな時は、まず答えを出せ。 それはな、答えを出さず中途半端でうだうだしていると、正しいか、間違っているかわからないからだ。数学で計算をしている時、間違っているか気づくか?答えを出して、そこで初めてこれはおかしんじゃないかと思わないか?まあ、お前は頭がいいからこの例えで伝わるかわからないがな。 だから、俺も答えを出すよ。 ああ、決める。 でも…これは、答えを出してから間違えたと気づいても元に戻れないんだ。だから、こんなにも時間がかかった。 何についてを言ってるかわからない? 分からなくていいんだ いつか、分かってくれたら、俺が嬉しいってだけだから。 なんで、そんな表情をするんだよ。 え? 俺、そんな情けない顔をしてるか? そうか…それだけ、お前が、俺の中で大きい存在だったってことだな。 泣きそうだな、泣きたいのなら泣いていいんだ。助けが欲しいのなら、俺や、頼れる誰かに寄りかかれ。お前は、本当に苦しいことを隠すってことを知っている誰かを作れ。 そう、俺だけじゃ駄目だ。柱は、1つだけじゃいけない。 お前には、崩れて欲しくないんだ いや、ちょっと違うな もしお前が、崩れてもそのままでいてほしくないんだ。 また、立ち上って欲しい その時、別に1人の力じゃなくていいんだ。誰か、俺じゃなくても、他の大切な人とでも一緒に、少しずつ少しずつでいいから 翼…お前には、いつも進んでいて貰いたいんだ あの時のぬいぬいは、俺に何が伝えたかったんだろう。 自分が去ることを、俺の横にいないことを見ていたのかな 「難しいよ…ぬいぬい」 まだ分からない 理解できない 答えがでない 一本柱だったぬいぬいはもういない。頼れる人はまだできない。 だって、怖いよ またいなくなったら またこんな気持ちを ぬいぬいのアホ おやじ あの時の泣き顔を思い出す プライドの高いぬいぬいが、隠すことなく流した涙。ぬいぬい、俺、嬉しかったんだよ。 やっとぬいぬいが俺に寄りかかってくれた気がして…ねえ、ぬいぬい ぬいぬい どうして、どうして? どうして 別れなきゃいけなかったの こんなにも大好きなのに 嫌いになったの? どうして何も言ってくれなかったの 俺にはまだ分からないよ 分かりたくないよ ぬいぬいの代わりなんて誰にもなれないよ |