今日のランチは何にしようか
「ぁ、もぅっヤ ダッンン!」
「かなた…かわい、」
金曜日の夜は愛し合う日だと、なんとなく習慣になってしまっているこの頃。足を抱きかかえる体勢でヤることが多い分、
「ン…」
「あ、おはよう。体、大丈夫?」
「腰と、股関節、」
「痛い?」
「いたい…」
「だよね、昨日の哉太、いつもよりも足開いてぎゅううっと引き寄せてたものそれに声も大き」
「だあああああ!」
「ふふ、可愛い」
前髪を掻き上げられておでこにキスをされる。それだけで、騒いでいた口を噤んでしまう、情けない俺。
「無理させてごめんね」
「べつに」
「すごく良かったよ、哉太のナカ」
「おまっだからそういうことを!!!!」
俺が跳ねるような反応を気に入ったのか、コトの次の日はこの類の発言をされることが多くなった。嫌な気持ちはない、安堵とか、あと少しだけ嬉しいという気持ちもある。ただ、
「こんのアホ毛!変態紳士!ふざけんなもう!」
布団の中に潜り込む。
嗚呼恥ずかしい
「かなたー?」
「かなたってばー」
「出てきてよーねー」
そんなニャアニャア言ったって、きっと作りかけであろう昼飯のいい香りに空腹が帰ってくるまで、出て行ってなんかやらない。
ぬくもりとあのアホの香り残る布団に包まれて、俺はもう1度、目閉じた
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