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まさに女王様
3
各自一人一部屋を割り当てられた寮の部屋に俺は帰ってきた。

とりあえず今日1日の仕事は終わり。

基本風呂とかそういうのは部屋でできるから、バレる心配はない。楽だな。掃除とかしてれば良いだけだから。変に媚びなくて良いし。




ドンドン!!!


「ちょっと来てくれない!?」



あ?

息をついた途端にドアが物凄い勢いでたたかれた。
そして外から呼ぶ声。




「何…ですか?」


「今、私手が離せないのよ、ちょっと変わりに行ってきて欲しいとこがあるの」


鍵を開けると、一人のメイド女がドアを開けて凄んできた。しかももの凄い勢いで。鍵かけといて良かった…!胡座かいて桂も取りかけてた、つのに。


「…どこに?」

「響様の部屋よ。このフルーツバスケットを届けに」


響様の部屋だ?
響様の部屋とやらには入ったことはあるけど、さ。なんで自分からあの部屋に、あいつ苦手なんだよな。


「はい、それじゃ頼んだわよ!私王様の方に呼ばれてるから、じゃぁね」


メイド女は無理やり俺にその持っているフルーツバスケットを預けた。そしてまた勢いよく部屋の前の廊下を走っていった。

…あの女。
勝手に押し付けていきやがって。


どうしたら良いんだこれ?

確か響様の部屋て言ってたけど…。








コンコン…


「失礼します」

崩れかけた女装をし直して、俺は響様と書かれた部屋の扉を叩いた。今日の仕事はもう終わった、ていうのによ。





「ぁん…、…もっと…ン」




扉を開けたその部屋からは、女の喘ぎ声が聞こえてきた。
しかも一人じゃなく、何人かの。
それに独特の匂い。

ハーレムじゃねぇか。

女数人の奉仕の中に一人大きなベッドに寝転がってる男は、間違いなくあの響、様だ。

夜になったらこうなってる訳か?




「あ?遅ぇぞ」



どうも、すいませんね。

俺の持つフルーツバスケットを見た響様は、機嫌悪そうに言う。手はのしかかった右隣の女の巨乳を揉んだまま。

フルーツくらいで怒ってんじゃねぇよ。


広い室内にある小さな階段を昇って、ベッドの隣にある小さなテーブルに俺はそのバスケットを置いた。

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