まさに女王様
3
「…ぅッ!ぁあ、…何?」
「ここが例の…」
指先が何かに触れた。
そんな感じがした直後、感じたことのない感覚に襲われた。
なんだよ、さっきの。
「よし」
「…何…っ嫌だァ!」
無造作に中で動く指先は三本に増やされた。
充分慣らされたわけでもないそこは、更なる挿入にキツく拒む。でもそんなの関係なくその指先は奥まで侵入してくる。
「…きっつ」
当たり前だろ。
いろいろ言ってやりたいのに、上手く言葉にできない。行為に集中するのに必死だ。
「ん…っ…!」
「………息止めんなよ」
「は…、やめっ…うぁあああ!!」
指が一気に抜かれたかと思えば、生暖かいものが秘部に触れた。
それだけは嫌だ。
でも直ぐに背中にぴったりくっ付いたそいつは、それを無理矢理俺の中へ挿入してきた。
身体が引き裂かれんじゃないか、て痛みが身体中を貫く。
「ぃ…ぁあ!痛っ!や、…だ!」
「は…、やっぱりまだきっついな」
息をするのさえままならない。
異物感と初めて感じる痛みと感覚で、狂いそうになる。
「ふ…ぃあ!動っ、く…なァ!!」
微かな動きや振動だけでも敏感に反応してしまう。それなのに響、様は腰を強引に動かしながら何度も挿入を繰り返した。
このまま意識が飛んでくれたら楽なのに。
でもそうはさせてくれない。
「それにしても、あいつ可愛くないわよねぇ」
っ…!?
誰かが倉庫に入ってきた。
「あぁ、あのブス?」
どうやら二人いるらしい。
二人からは暗いから影になって此方は見えないようだけど…。
早く出てってくれ。
「っ…ンん!」
一度止んでいた動きがまた再開された。
慌てて口を抑えて、言葉を塞いだ。何考えてんだよこいつは。
気付かれた、か?
「何か物音しなかった?」
「そう?怖い事言わないでよ」
「そう、よね。聞き間違いみたい。ところであの女どうする?」
良かった、気付かれてない。
良かないけど。
必死に声を漏らさないように、まだ続く動きに耐える。
「あいつ結局響様に謝らなかったわよねー」
…もしかして俺の話し?
「響様に触るんじゃないわよ」
「そうね、今度は何か仕掛ける?」
「いいわね、それ。フフ」
そして、何か物を取ってその二人は出て行った。
「…っ痛痛!!いッ!ん、ッつ!」
扉が閉まったその途端に、これまで以上に一番激しく奥までそれが貫いてきた。更に何度も最奥まで挿入を繰り返す。
「………っン」
「…ッア!中、はぃ…って、く…」
何か熱い液体が中に流れ込んできた。
何かなんて分かってる。
熱くて
痛くて
気持ち悪くて…
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