おとこのこだけどおんなのこA
夕方、陽が暮れはじめた頃。
学校から帰ってすぐに、学ランからセーラー服に着替えて、公園へ。

着てみたら、よっちゃんのセーラー服は、ぼくにはほんのちょっと小さかった。
おんなのこと違ってくびれがないぶん、ウエストはアジャスターを最大まで開けてなんとか閉めた。
スカートもシャツも、丈の短さが心もとない。
ぼくの真っ白なブリーフが、常に風に晒されて、見えてるような気がしちゃって、
まだツヨシさんと会ってもいないのに、えっちな気分…

公園の脇で、車が止まる音がした。
もしやと思ったら携帯が鳴った。

「もしもし?」
『やあ、まもちゃん?今着いたよ』
「うん、わかるよ。いまいくね」

電話を切って駆け寄る。
スカートがふわっと揺れて、思わずおしりと前を押さえた。

「わあっ」

顔を上げると、車の窓からそれを見ていたツヨシさんが、にやにやしていた。

「いいねーそれ」
「んもう、いじわる」

そんなやりとりも、ちょっといつもと違って楽しい。
ぼくはすねた顔をして、上機嫌に助手席に乗り込んだ。

「今日もよろしくおねがいしますね、ツヨシさん」
「うん、こちらこそ。こんなかわいいJKとデートなんて、俺ってついてるなあ」

喋りながら発車する横顔とたくましい腕に釘付けになる。
もちもち肌のぼくにはない、男の人の色気。
やっぱり改めて思うけど、ツヨシさんはかっこいい。
ゲイじゃなかったらきっとおんなのこいっぱい寄ってくるんだろうな。

「ぼくもついてるな。よかった、ツヨシさんがゲイで。あっ、ぼく、って言わないほうがいいですか?」
「ん?いいよいいよ。ぼくっこいいじゃん」
「そかな。えへへ」

運転は流れるようにスムーズで、子どものぼくにもわかるくらい上手かった。
気づいた頃にはもうホテルの駐車場に入っていた。

慣れた感じでチェックインする姿を斜め後ろから眺めていた。
どきどきがちょっとずつ加速してくる。

「はい、おまたせー。くつろいでねー」
「わーい」

無邪気にベッドに飛び込む。

「おいおい、いきなり大胆だなあ。パンチラサービス?」
「え、わわっ」

布団の上で丸くなってスカートのお尻を押さえようとするけど、
おしりを突き出しているせいで丈が足りなくて、パンツが半分しか隠れない。

「あーあ、まもちゃん、それ確信犯だったらお兄さん怖い」
「ちがうよお、だってスカート短くて」
「うんうん、いいことだ。じゃあもうさっそくいただいちゃっていいよね」
「うう…」

ぶっちゃけ、ペニスは一刻も早くいただかれちゃいたいって言ってるんだけど、
優しい笑顔なのに艶っぽい声でそんなこと言われちゃ、照れちゃうじゃないか。
ぼくはツヨシさんにおしりを向けて、スカートをつまんで、ほんの少しだけ捲くりあげた。
薄い綿の布に覆われた、ぼくの自慢のむちむちおしり。
見てほしい。見て、欲情してほしい。
両手でしり肉をそっとつかんで、そこに意識を集中させる。

「どうしたの?お尻がどうかした?」
「ん、つよしさん、ぼくのおしり、どうおもいますか」
「男の子とは思えないくらい、おっきなお尻だね」

それは自負しているから、言ってもらえて嬉しい。

「顔むぎゅーって埋めたくなるよ。尻ぱふぱふ?みたいな」
「やあん、ツヨシさんのへんたい」
「そんなこと言っていいのかあ?ほんとに変態プレイしちゃうぞ」

期待で脳がぞくぞくする。

「んー。しちゃって、くださいぃ」

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