おむつでお出かけ@
日曜日、今週は珍しく誰ともデートの予定がないので、ひとりでお出かけです。
電車の中は、僕と同じように遊びにいく若い人が、みんなおめかしして乗ってます。
僕も周りのみんなにかわいいって思われてるかな?

今日の僕の服は、姉のよっちゃんから借りたコーディネートです。
デコルテ開きの白いセーター、ふんわり広がる花柄のミニスカ、そしてもちろん黒ニーハイ。

ブラにパッド入れてるから、ちょっと小さめだけどお胸もあるよ。
下はパンツじゃなくて、大人用おむつ穿いてるの。
パンチラしたらどうしようね。

電車内がだんだん混んできたから、席を立って吊革に掴まった。
もしかしたら座ってる人にスカートの中見えちゃうかも。
そう考えると、太ももとお尻の辺がぞくぞくした。

あっ、やだ、おちんちん勃っちゃう…
これからおしっこしなきゃなのに、だめだよう…

ム゙ーッ、ム゙ーッ

携帯のバイブが鳴った。メールだ。
バッグから取り出して開けると、陽翔くんからだった。
陽翔くんは主に女の子とちょっと遊んでる二十歳のお兄さんで、僕だけは例外で男だけど遊んでくれるの。
メールの内容は、

『もしかして今○○線のってる?』

えっ…
なんでバレてるんだろう?
辺りをきょろきょろ見回すと、斜め後ろ、座席の端に陽翔くんが座っていた。
金髪で端正な顔だからすぐわかった。
むこうもずっとこっちを見ていたようで、ばっちり目が合った。
立っている人をよけて、陽翔くんの前まで移動する。
電車の中だから少し声のトーンを抑えて、かわいく手を振って笑顔で挨拶。

「陽翔くん、やっほー」

「やっぱまもじゃん。どしたんそのかっこ」

「ん?趣味だよ」

陽翔くんとはそういう仲だから隠すこともないし、そのままで答えた。

「おいおい変態かよ。いやでもマジでかわいいな」

かっこいい陽翔くんに誉められて嬉しい。
いつも美人の女の子と一緒にいるから、きっと顔のハードルが高い人なんだろう。
じゃあ僕も相当かわいいってことだよね。

「ありがと。こないだのデート楽しかったから、また会えて嬉しいな。今日はひとりなんですか?」

「残念、これからデート。でも電車着くまでの間はまもとデートできるな」

「わあい」

両腕を胸の前にして、細かく上下に身体を揺すって喜びを表現。
女子力高いでしょ?
女装すると自然にこういう動きになってるんだよね。

「何駅までですか?」

「俺は□□」

「じゃあ僕のほうが遠いから、□□まで20分くらいあるね」

20分あれば十分楽しめそうだ。


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あきゅろす。
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