フェンス裏のトイレD*
「しょうじ」
ゆうたに呼ばれた。振り向くこともできない。
気にせず続けるゆうた。
「しょうじはもう十分きもちよかったよね。ねえ、ひとりだけじゃずるいよね。おれにもきもちよくさせてよ」
おれの腰を持ち上げて四つんばいにさせる。
茶色いしりの中央からは、まだぷりぷり残便が垂れ流れている。
ゆうたはズボンとパンツを脱ぎ捨てて、おれのこれ以上なく汚いしりに、勃起ちんこをすり寄せた。
「しょうじがあんまりきもちよさそうにおしっこするからさー、おれもさっきからおしっこしたくなってたんだよねー」
どういうことだ?しりを尿で洗うとか?
それもいい、なんて悠長に思っていたら、突然しり穴に激痛が走った。
「うあああっ!」
ちんこ!ちんこ入れられた!
痛い!
うんこをほぼ出し切って疲弊した括約筋は、収縮しようとしていたところだったのに。
そこまで大きくはないとはいえ、うんこよりはしっかりしたゆうたのそれは、おれのしりをいじめる。
また逆も然り。
「いー…きっつー。まいっか、入ったし。では、発射しまーす」
「え、ちょま、あっ!」
シュ――――――――――――――………
「あああああっ!!あつっ、あ、おしっこ!ゆうたの、おしっこ熱い!中に!」
しかも全然止まらない。
きもちいいから喘いでしまうけど、息継ぎができなくて苦しい。
「どう?おれのしょんべん。おいしい?」
なんとか酸素を吸って、必死に答える。
「あ、お、おいしい…熱くて、ジョボジョボって…ん、もっと出して…ゆうたのおしっこおれのしりにいっぱいくださいっ!」
「おしりん中、うんちがいなくなっちゃってさみしいの?」
「ゆうたのおしっこ、ビューって、強く出して?」
「あいよ」
放尿の勢いが一段と増して腸壁を抉る。
そのスポットが、なんかもう馬鹿みたいにきもちいい。
「ああああー……あー、あー、イくぅ…うーん、んー!」
また身体がぴくぴくしてくる。
でも今度はなんだかちんこのほうまで切ないかんじがする。
「これで、さいごね!ふっ!」
ジョオッ!
と尿を打ち付けられ、おれはイってしまった。
意識の端で、ちんこから熱いねばねばしたものが伝うのを感じた。
ああ、これが射精か。こんなことではじめての射精をしてしまうとは、つくづく変態だな、と自嘲。
「―っ!…はぁ。ふぅ、しょうじもイっちゃったかあ。なあんだ」
「…?」
「おれも今しょうじの中でせーし出しちゃったもん。同時だったね」
「!!」
「あーあ。ぜってえおれのが先だと思ってたのに」
精通が、か。
たしかにしょうじは細身で発育も遅いほうだが、ゆうたにそう見られていたと知るとくやしい。
この野郎、とも思ったが、へらへら笑ってるゆうたを見ていると、どうでもいい気がしてきた。
とにかく、今日はほんとうに、きもちよかった、という印象だけ残して、おれはとうとう眠ってしまった。
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