【リク】わんこわんこ@
8/15リクエストありがとうございました!
【罰ゲームとして夜の公園で犬プレイ(ワンと言わせてスカ)→交尾】

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夏の夕暮れ、空が朱色から群青色に変わるくらいの時間。
塾に向かって歩いていると、さっきまで学校で見ていた顔にばったり会った。

「あ、よう」

「あっれー?しょうじじゃん。どこいくの?」

「塾」

「ふーん、えらいな」

そういうゆうたは犬を連れていて、聞くまでもなく散歩とわかった。

「おまえんちの犬って柴犬だったんだ」

「ああ、種類までは言ってなかったっけ?次郎っていうの」

次郎は人懐っこい性格らしく、愛嬌ある顔で見上げてくる。
猫派だったが、こうして見ると犬もかわいいと思った。

「ねえ次郎と遊ばん?あ、今から塾だっけ。んー、残念」

おれも実は遊びたいと思ってたところだ。
ここは思いきって。

「いいよ。塾めんどくさくなってきたし、遊ぼうぜ。な、次郎」

わんっ!と次郎が返事をした。
この流れはもう、サボりルートだよな。

近場で広いところ、と考えて、神社の境内に移動した。

ゆうたは持ってきたフリスビーを投げた。
待ってましたと言わんばかりに次郎がダッシュする。
しかしおれは次郎の華麗な跳躍よりも、ゆうたのスローイングの一挙手一投足に目を奪われていた。
野球部で培った手首のスナップ、それに生まれもっての運動センス。
本人は何気なく楽しんでやっているつもりでも、見る人はときめいてしまったりするのだ。

くんくん…

鳴き声ではっと我にかえると、足元にフリスビーをくわえた次郎が居た。

「こら次郎、そっちじゃねえだろご主人様は」

少し離れた所でゆうたが手をたたいている。
自然と笑みがこぼれた。
そうだ、いいこと考えた。

「ゆうた!次郎とどっちがとれるか、競争な!…よっ」

ゆうためがけてフリスビーを放ると、すかさず次郎が追いかけていった。

「わっちょっ、まって、ええ!?」

いきなりの提案にうろたえながらも、さすが運動バカのゆうたは、うまく体勢を整えてキャッチした。
そつなくこなすところも、普段のおちゃらけたイメージとのギャップでいい感じ。

「はは、すげー。お前犬みたいだな」

「なにをー?」

笑い飛ばしたら、ムキになって対抗してきた。

「じゃあこれ勝負な。次郎と競争して多くとれた方が勝ちね、で、負けたらなんか言うこと聞く」

ゆうたがルールを提案してきた。

「おっけ。こいよ」

おれもノリノリで構えた。
内心ではゆうたにかなわないことはわかってたけど。

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あきゅろす。
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