恋心来い@
【中1の7月、スカなし、相互オナ】
しょうじは、もっと自分のかわいさを自覚したほうがいいと思う、とゆうたは思っていた。
底なしに明るくクラスの中心なゆうたと違って、いつも低血圧で無愛想なしょうじはクラスで影が薄い。
だから今のところ他の奴の目についてないだけで、一度向き合ってしまえば気づく。
しょうじが実はすごく美少年だってことに。
「しょうじー!おはよー!」
「おー。はよ」
ほらこのトーンの低さ。
声は高いくせに。
わざと低い声出そうとしてないか?
そんなところもかわいいと思いながらゆうたはいつもどおりの世間話をふっかけた。
「M○テ見た?」
「ああ一応。途中で寝たけど」
「じゃあさじゃあさ、A○Bのへんは?」
「んーぎりぎり見た、かも」
「おれさあ、○○が一番かわいいと思ったんだよねえ」
「誰だよ。顔でてこねえよ。あんま上位じゃない奴?」
「たぶんね。おれ昨日はじめて見たし」
「ふーん。なに、そいつがタイプなの?」
「だってしょうじに似てんだもん」
「ぶっ」
予想を裏切らない、中途半端なリアクション。
お前なあと困ったように言いながら、机に置いた手を掴んでくる。
その指先は、本当に3年間野球をしてきたのかと疑うほど、すっと細く華奢だ。
手首から腕にかけては、きもいの一歩手前くらいの、ぎりぎり絶妙な細さ。
布が余りまくりのカッターシャツの下には、未発達の上腕となで肩が隠されている。
細長い首、骨のラインが綺麗なあご、白くきめ細かい柔肌、伸び気味の髪がかかった耳。
その髪はいくら伸ばしてもくせにならなさそうに艶を放っている。
「おい、どした?」
「おっ!おおう、いやなんでも」
いつもマシンガントークのゆうたが急に黙り込んだため、心配してしまったようだ。
やばい思考を振り払うように、またくだらない話をはじめる。
そうでもしないと、ゆうたの股間は不覚にも熱を持ち始めていた。
「(おいおい!待て待ておれ!)」
男相手に、友達相手にまじ勃起というのはゆうたは抵抗があった。
既に色々と変態プレイをさせておいて今更かもしれないが、それとは話が別だ。
今までプレイをするときは、単純に性的興味として、マニアックなAVの撮影現場に居るような感じだった。
しかし何度か繰り返すうち、苦しみながらもまんざらでもなさそうなしょうじを見ていて、徐々に変わってきた。
「しょうちゃんさあ、かわいいよねー」
「あー。はいはい」
このやりとりも、最初はただ、顔がかわいいかもと思ってからかっただけだった。
「なんでそんなかわいいわけー?男なのにー」
「知るかよ」
「しょうじー」
「なに」
「今日さあ」
「ああ」
「うち来ない?」
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