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ゆめ
雨の日も/ベックマン



今日は朝から雨。


雨の日はキライ。
なんにもできないから。



ルゥとのトレーニングも。
ヤソップとの射撃練習も。
お頭とのお昼寝もダメ。


「おい、昼寝ならオレの部屋でできるだろー?」

「ダメ。
みんなが見てない所でお頭とお昼寝しちゃダメってベンが言った。」

「あー番犬ベックマンか。
オレお頭なのに信用ゼロかよー」

「…アンナの事に関してはゼロだな。」



食堂に入って来たベンの手には分厚い本。

…そして顔には…


「…めがね!!!!」

「ん?眼鏡がどうした。」

「かっこいい…」

「………」

「だっはっはっは!!!!

よっ!!色男ーッ!!」



ベンの眼鏡初めて見た…

お洒落な黒ぶち眼鏡がめちゃくちゃ似合ってる!!!



「色男っ!!色男っ!!色男っ!!」

「…うぜぇ。アンナ、行くぞ。」

「へっ?」


騒ぐお頭から逃げるようにベンはあたしの手を掴んで部屋に向かった。





ベンの部屋はタバコと本の匂いがする。


「…ベン、キッチンに用事じゃなかったの?」

「いや、用事があったのはお前だよ。

暇してるだろうと思ってな。」


ソファーに座って本を読み始めたベンはチラリともこっちを見てくれない。

でも、ベンのわかりにくい優しさが


私には十分つたわるから…


「…ベン…眼鏡、本当にかっこいいよ。

まぁ、どんなベンでも大好きだけどね☆」


「…!!」


ベンの隣に座って、眼鏡のままのベンにキスをした。



「どんな日もゾッコンです」



(…んーッ!!んんん!!)
(………なんだよ。)
(…や、やっぱ眼鏡痛い…)





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あきゅろす。
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