ゆめ 冬はやっぱり/シャンクス ☆赤髪海賊団の船にコタツがやってきました。 「…あったけぇ〜…」 「きもち〜ぃ〜」 ある島で買ったコタツに入るのは、 赤髪海賊団船長のシャンクスと、 戦闘員のアンナ。 2人は向かい合わせに座って至福の時を過ごしていた。 「あたしコタツって初めて〜…」 「いいもんだろ? ミカンもあるし、お茶もあるぞ。」 「おーッ!! お頭準備いいじゃん♪ 惚れ直しちゃったよー」 「まじでか。 ちょ、今のもう一回いっ」 「ミカンうめぇ!!!!」 「………ハァ。」 実はシャンクス、アンナのためだけにコタツを買ってきました。 それもこれも、アンナと甘くまったりした時間を過ごすため。 「(…でも相手がこれじゃあなぁ…)」 「…あ゙〜ッ…茶が染み渡るぅ〜!!」 「(…まったりはできてるが……全然甘くねぇ!!!泣)」 密かに肩を落とすシャンクス。 向かい側ではアンナが幸せそうに笑っている。 ……まぁ、これはこれでいいのかもしれないな。 「お頭、ミカン食べる? あたしが剥いてあげよっか?」 「えっ!!いいのか!?」 「当たり前じゃん!! コタツ買ってくれたお礼ね☆ …はい、あーん。」 「…えっ!?な、そ、はッ?」 「ほら、はやくー!! あーんして?」 「ッ…(幸せ過ぎて死ねる!!) じゃ、遠慮なく……」 パクッ 「ど?おいし?」 「…うまいな。」 「でしょ♪ あたしミカン大好きなんだよねー。 でも食べ過ぎちゃうと…ん?」 「あ。」 話している最中に、2人の足がぶつかった。 シャンクスは素足で、アンナはストッキングをはいている。 ダイレクトに伝わる互いの温度。 シャンクスが足を引っ込めようとすると、アンナは何を思ったのか、シャンクスの足に器用に指を絡ませた。 「〜ッ!!!!!!」 「お頭、足まであったか〜」 「ちょ、おま…すり寄せんなって…!!」 「えー?……わかった、お頭くすぐったいんでしょ!?」 「ち、違う!!!マジでやめて!!」 悪い顔したアンナは細い足をさらに絡ませてくる。 「(な、なんかエロい!! 何の我慢大会ですか!!!?) やめてくださーい!!!!!!」 「うひゃひゃっ!!! お頭が苦しんでるー!!!」 「コタツとミカンとキミと。」 (…なんだ、コタツか。) (お頭ずりぃぞ!!!!) (ベンとルゥもどう?) (じゃあ邪魔するか。…でお頭、アンタは何で泣いてんだ?) [*前へ][次へ#] |