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ゆめ
バカにつける薬/マルコ




「……どうしてお前はそうなんだよい。」



「……だって…」



「だってじゃねぇ!!!!!」



ゴンッ



「い゙ッ〜…たぁ…」




半泣きで頭のたんこぶを撫でる白ひげ海賊団一番隊所属のアンナ。


そして一番隊隊長でもあり、みんなの兄貴分のマルコ。



そんな二人のやり取りは白ひげ海賊団の名物になりつつある。



アンナは女の身でありながらも白ひげ海賊団になければならない戦闘員。


だが少し、…いやかなり、人より抜けているところがあり、いつも隊長であるマルコに心配をかけていた。




目を離せば敵船で迷子。


敵につまずいて顔面強打。

仕舞にはあめ玉一つで山賊に付いていく始末。



そして今日は敵船の船長を仲間だと勘違いして守ろうとしていたらしい…。



お陰で背後を取られて肩を4針縫うケガまで負った。




そのため、マルコの怒りはいつも以上だ。


周りで見ていた船員達は今日は長引くだろうと予測してか、苦笑いで船内に入って行った。


よって甲板には二人だけ。

逃げも隠れもできないとは正にこの事。





「…アンナ。


今度ヘマやったらお仕置きだって話したよな…??」



「ゔ!…………はぃ…」




確かにこの前約束した…


言ってもわからないなら体に分からせるしかないって…



「…約束通り、お仕置きだ。

目をつぶりな。」




「た、たいちょう……





本当に反省し、んんッ!?」






弁解する暇もなく、塞がれた唇。


それはほんの一瞬で、


でも凄く温かくて、




「…え、あの、たいちょ///」



「あんまり心配させるな。

…ハゲたらお前の所為だよい…」






「バカにつける薬は…オレ。」
(キスされたくなかったら気を付けろよい。)
(…でも隊長、キスは嬉しいから罰にならないよ?)
(!!!……そうかい///)





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あきゅろす。
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