長編
7
「うーん、陸太とかいう名前に該当する生徒はいねーな」

今、オレは親衛隊憧れの聖地生徒会室におりますです!

自分の記憶がないって言ったら長谷川生徒会長ーーー智が学校のデータで検索してみようぜということでここにおりますです!

生徒のデータは極秘事項なんだけど生徒会の特権で閲覧できるらしいんだけど、なぜかオレの名前がない。

「陸太、ほんとにここの生徒だったのか?」

「記憶ないからわからんて、でも制服着てるしなー……まさかのコスプレ?!」

「あほか。まぁ、名前も曖昧っぽかったから実は違う名前かもな」

コスプレ発言に睨まれたけど、実は名前違いましたはあるかもしんない。
気がついたときに覚えていた名前だから自分のだと思ってたけど、オレの知り合いの名前かもしれないし。

「とりあえずは保留だな。さ、書類でも片付けるか」

「ん?書類ってこれ!?」

机の上に山になった書類をひとりで?!?!

「バカ役員共が仕事しねーんだからしょーがねーだろ?」

そういうとパソコンに向かいキーボードを叩きだした。

「リコールしないんだ?」

「めんどくせーだろ?リコールするにも色々手続きあるしまた一から生徒会をやっていくとかまじで面倒だな」

なるほどねー。
面倒だっていうのもあるけど、わざわざ食堂に迎えに行ったぐらいだから多少は情もあるんだろうな。

みんないいとこの坊っちゃんだろうし、生徒会リコールされたとかになると家での立場が〜とかあるんだろう。



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あきゅろす。
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