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考えれば考えるほど虚しくなるのなら考えたくない
そう思い07は立ち上がった

「...少し探検でもしてみるか」

呟いて07は部屋を出た
205にはあまり出歩くなと言われているが暇なものはしょうがない

近場なら大丈夫だろうと思い少し刑務所内を探索することにした
何より暇を潰したい

部屋から出て歩いていると何人かの囚人達とすれ違う

だが誰一人07に声をかけるものは居ない
皆07を見てそそくさと視線を反らすだけだ

...なんか余計...虚しいかも...

仕方がないとわかっていてもやはりそう思ってしまう
07は小さく溜め息をつき俯いた
思えば自分がまともに話せる相手は205しかいないことに気付く

看守や柴も話そうと思えば話せるが仕事をしている以上あまり邪魔にはなりたくない
58は顔を見ると嫌みを言うか不機嫌になるかのどっちかなのであまり話し相手には向かない

全員が全員年上なので気兼ねなく話せる関係というのは難しい
一人は嫌いではないがここまで徹底していると流石の07も孤独を感じてしまう

「ん...ここどこだ?」

俯き考え込みながら歩いていた為いつの間にやら遠くまで来てしまっていた
慌てながら見ると目の前の扉は木製でやけに豪華な装飾が施されている


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