2 変った刑務所だよな... 内心で呟いた07に205は服を着替えながら言った 「飯食いに行くか」 205の誘いに07はそっぽを向き挑発的に答える 「...行くなら勝手に行けよ」 「オマエは行かねェのか」 「俺は後から一人で行く」 つれない態度の07に205は首だけ向け尋ねた 「何でだよ?」 「何でもいいだろ...」 「まぁイイけどよ...あ、後で務所ン中案内してやるよ」 205の言葉に07は不可解そうに眉を寄せた 「案内って...囚人が出歩いていいのかよ...?」 「労働さえサボらなきゃ基本務所内は出歩き自由だ」 「だったら俺一人で行くからいい」 あくまでも一人にこだわる07に205は不満そうに言った 「何でそんな拒否ンだよ」 「そもそも何で俺がオマエと仲良しこよししなきゃなんねェんだよ...俺は一人が好きで...」 刺のついた口調で言う07だが205の鋭い視線に言葉を止めた 205は目を細くして07を睨んでいたがいきなり笑顔になったかと思うと07の肩をガシリと掴む [*前へ][次へ#] |