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「まぁな」
「否定しないのかよ」
「だって俺美人じゃん」

そういいおどけた様に笑んでみせたが205はただ無言でこちらを見つめてきただけだった
何も言わない205に07は外したかと少し気恥ずかしい気持ちになりつつ言う

「じょ、冗談だって突っ込めよな」
「...そう言われてもマジに綺麗だしな」
「ッ...そ、そうかよ」

ふざけた様子もなく言われ妙な照れを感じ07は話題を変えようと話を振った

「そ、そういえばさ...審査員ってなんの為にいンだ?囚人の投票制だったじゃんか」
「あぁ、審査員は持ってる票数が違う。囚人が1票に対し審査員は10票だ」
「なるほど...納得」

そこで話題が途切れてしまい07は気まずげに目を伏せる
それに気づいたのか205はふとしたように口を開いた

「...さっきは悪かったな...色々重ねちまって」

それだけでなんのことか察しがつき07は眉を寄せつつ言う

「...もう重ねるなよ」
「わかってる...つかお前じゃ役者不足だしな」
「なっ失礼だぞ」

言うと205は屈託のない笑みを浮かべた
普段とは違う格好のせいか、それともこの穏やかな空気のせいか

やたらと205が男前に見え07はそれが面白くないな、とそう思った

...俺はこんな格好なのにな...


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