7 「し、柴...その格好...柴も審査員なのか...?」 「いや、俺は署長の護衛...で...」 言葉の途中で07の姿に目を奪われ柴は言葉を忘れたように黙り込んだ それに気づかず07は柴に近づきその顔を見上げる 「どうしたンだよ...?」 「いや、その...」 顔を赤くし目を逸らす柴に07は不可解そうに眉を寄せた 上目遣いの07に息を詰めつつ柴は言いにくそうに口ごもりつつ告げた 「す、すごく...綺麗...だ、な...」 「え...あぁこの格好な。まぁ男としてはあんま嬉しくねェんだけど...さんきゅ」 「...ッ...」 にこりと笑う07に柴は固まりながら拳を握り締めた あまりの可愛らしさに思わず抱きしめ口付けたい衝動に駆られる 落ち着け俺...今は勤務中だ... それを必死にこらえ柴は辛そうに眉を寄せた 「...ッ...ッ」 何かに耐えるように目をきつく閉じている柴を07は不思議そうに見つめる 「柴...?」 「何でもない...」 何故だか少し恨めしそうな目線を寄越してくる柴に07は内心首を傾げつつ07は鏡を見つめた 「それにしてもマジで綺麗だよな、なんかさ」 「ん?」 [*前へ][次へ#] |