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"どうしたの黙っちゃって...?"
"何でもねェよ..."

そう答え背を向ける
これ以上見続けていては我慢が効かなくなりそうだった

その華奢な身体を抱きしめて想いを告げられたならどんなにいいだろう
いつもと同じに少し困ったように笑ってそれに応えてくれるだろうか

共に生きていくことが出来るだろうか

気づけば繰り返し同じことばかり考えている
だがそれを実行に移すことは出来ない自分がいた

もし想いに応えてもらえなかったなら傍にはいられなくなるからだ

出来るなら傍にいてその綺麗な笑顔を見続けていたい
それだけでも幸せだと感じられた

これほど誰かを想うことなどきっと二度とないだろう
そう思わせるほど目の前の相手が酷く愛しい

たとえ誰か知りもしない男の子を宿しているとしても

華奢な身体に不釣合いなお腹の膨らみを見つめる

"...もう少しで生まれるんだったな"
"そうね...もしこの子が生まれたら貴方が父親になってくれるのかしら"

悪戯っぽい笑みを浮かべながら言われその不意打ちに思わず頬が赤くなった


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あきゅろす。
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