7 「...」 好奇心に負けページをめくるとずらりと外国語が並んでいた 流石に読めそうもないのでぱらぱらと読み飛ばす ぴたりと本が止まった位置に薄い紙が挟まっている 「これか...」 持ち上げその少し古めいた紙を手に取った 02の言っていた通り写真らしい 映っているのは酷く綺麗な笑みを浮かべる一人の女性 決して派手ではないが美人だった 恋人ではない、と言っていたらしいがそれならばどのような関係だったのだろうか そう思いながら写真を見つめあることに気づく 「あれ...この人...」 呟き気になった箇所を良く見ようとしたその時 「何してンだ」 「いっ!」 肩にぽんと手を置かれ07はびくつきながら振り返る 後ろに立つ205を気まずげに見つめ07は言う 「あの...その...」 「あぁ...これ気になったのか」 別段怒った様子もなく07の手から写真を取り上げ205はそれを見つめる 07は口をぱくぱくさせながら何か言おうとしたが言葉が見つからない [*前へ][次へ#] |