4 言いながら02は思い返すように眼を閉じる 「よく言えば清楚系っていうのかしら...?」 「へぇ...」 「恋人なのかって聞いたんだけど違うらしくて」 02は一旦言葉を切って言った 「"ただ俺が一方的に想ってるだけだ"って一言」 「...片思い...?アイツが...?」 あの男にしてはやけに甘酸っぱい内容に07は信じられないように顔を渋くする 02もそれには同意らしく考える様に顎に手を当てた 「あれだけイイ男なんだから不自由しなさそうなのにねェ...」 「...もうすでに相手が居たとかさ」 「だとしても奪っちゃうくらいはするンじゃないかしら。性格的に」 そう言われ07は確かにと頷く あの性格ならそうするだろう 「...今も、そうなのか?」 「想ってる、って言い方からしてそうじゃないかしら」 答えながら02はそれを尋ねた時の205を思い返していた 写真を見つめながら切なそうに目を細めていた205 酷く悲しそうな表情で見つめる写真の相手がとても愛しいのだと一目で分かった 「なんていうか...一途な男の顔してたわねぇ...」 「妬かなかったのか?」 「そのギャップにやられちゃったのよ...あんな顔見せられちゃね」 [*前へ][次へ#] |