3 「...凄いな...」 「あらぁ普通よこれくらい恋するオトメはね。」 02は07の頬を撫で諭すように言う 「それにね205は確かにそういう人間かも知れないけど...」 言いながら02は夢見心地な表情で呟く 「好きになってくれたらすごく一途に大切にしてくれそうじゃない?」 「え...そうか?」 それには納得出来ないという表情で声を上げた07に02は言う 「あら何よそのカオは」 「いや、だって...一途?」 「そうよ。205がいつも読んでる本あるじゃない?」 02に言われ07は思い返す 確かに205は労働がない日などはよく一冊の本を読んでいる事が多い 茶色の革製のカバーで覆われた本だ 「...あれか...あれがなんだよ?」 「しおりに写真使ってるんだけどね、女の写真よ」 「でもアイツ部屋にポルノ映画の女優のポスターも貼ってるし...」 言うが02は首を振った 「そういうカンジじゃないのよね...なんていうか...205のタイプってカンジじゃないわ」 「どういう感じだよ?」 「...胸が小さいのよ...それに綺麗な顔してるけど地味っていうか...」 [*前へ][次へ#] |