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「...オマエを軽蔑するような事は絶対ねェから安心しろよ...ただ」

そこで言葉を切り07を見つめた

「テメェに嘘ついてごまかして...本当にお前はそれで平気なのかよ...」

58の言葉に07の瞳がほんの少し動揺するように揺れた
それを見つめ少し躊躇いつつも58は続ける

「そんなことしててもいつか限界来るンじゃねェのか...?」
「...それは俺自身との勝負だな...ここを出るまでの」

07は言いながら真っ直ぐに58を見つめ返した

「それに俺はここでいつまでも大人しくヤられてやるつもりはねェし」

ニッと笑う07のそれは芯の強さを感じさせる凛とした空気を放っている
先ほどまで壊れそうに笑っていた人物と同じとは思えないほど

...何で、こいつは...

あんな目に遭わされてそれで何故笑えるのか58にはわからない
けれどわからないからこそ魅かれるのかもしれないと思った

その真っ直ぐさに
本人も気付いていないだろうその脆く見えるが芯のある強さに

...敵わねェな...

自分などが守ってやりたいなどと思い上がりだ
思っていた以上に07は弱い存在ではない

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