[通常モード] [URL送信]
7*

とりあえずあまりにも無防備な姿を晒している07を何とかしようと思い58は自身の服を脱いだ
それをぶっきらぼうに07に押し付け告げる

「着てろ」

07はそれをぼんやりと見つめ58に視線を移すとぽつりと口を開く

「...汚れる...」
「構わねェよ...洗えば落ちンだろ...」

言うと07はぎゅっとその服を握りしめ小さく顔を綻ばせた
泣き出しそうな、けれど嬉しそうな笑み

「...さんきゅ...」

その笑顔に58は心臓が痛いほど締まるような感覚を感じた
バクバクとうるさいほどに鳴る鼓動を落ち着けよう深く息を吸う

「...ッ...礼はいいからさっさと着ろ!」

怒鳴るように言い58は07から眼を反らした
何故またこんな態度を取ってしまうのかと自分に呆れつつ58は息を吐く

上手く優しくしてやれないことが腹立たしい
不意にとん、と何かが背に触れる

「...?オイ、どうし...」
「...っ...」

振り返ると07が58の背に頭を押し付けていた

「...ぜ、07...?」

[*前へ][次へ#]

7/40ページ


あきゅろす。
無料HPエムペ!