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07はビクリと肩を揺らし小さく口を開くが掠れてまともには聞こえない
辛うじて58を呼ぶ声だけが聞き取れた

「..ご....はち...」
「悪い、無理に喋らなくてもいい...」

涙に濡れ赤く腫れた目元を見て58は居たたまれない気持ちになる

以前嬲った時も07はきっとこんな顔をしていたのだろう
その時には気付きもしなかったのに今は酷くそれが眼につく

58は07にかける言葉を探しながら眼を伏せた

「...ッ...」

"貴方にとやかく言われる筋合いなんてないですね"

春日の言葉が今さら鉛のように心臓に重くのしかかるのを感じる
事実だったからこそ何も言えなかった

何かを言った所でそれは保身の為の言い訳にしかならない
こんな汚い自分が07になんと声を掛ければいいのか

考え込んでいるうちにどんどんと落ち込んで行く

笑って欲しいと願うだけでは叶わない
けれど傍に居て守ってやる、などと言うには図々し過ぎる
堂々巡りになっていた所で唐突に07が上げた声に意識が引き戻された

「ぅぁッ...ん...」
「!どうした...?」
「は...ぁ...コレ...まだ、中...ン...くぅ...」

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あきゅろす。
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