14 嬲る様に問う春日に返事をせず205はふいと顔を背けた 不服そうなその様子に春日はくすりと笑う ...あぁ可愛らしい いつもは強さを宿したその瞳が熱の為に潤んでいる様子に春日はうっとりと息を吐く 獣のような強さを宿した相手を組強いているこの状態に異様な昂りを覚えていた もっともっとこの顔が屈辱に歪む様を見たい 「...ここ、弱いんですよね...?」 ツツツ...とうなじを指先でなぞるようにされ205は小さく肩を揺らした 「...ッ...く...」 「...そんな顔をしないでください...今すぐに欲しくなってしまうじゃないですか...」 「変態...が...」 少し乱れた呼吸で205が悪態をつくがそれも春日を昂らせる材料にしかならない 「その変態に好きにされる気持ちはいかがですか...?」 わざとプライドの疼くような言葉を浴びせかけ春日は片手で器用に205の服のボタンを外す 押さえつけている205の手が微かに爪を立てていることに気付き春日は小さく笑みを零した 「"赤い獅子"とまで呼ばれた貴方とあろうものが...それではまるで子猫のようですよ...?」 「は...昔話は止めてくンねェか...」 「貴方はどうして過去を嫌うんです?国の為に貢献した...名誉なことではないですか」 春日の問いに205は嫌悪を露にし答えた [*前へ][次へ#] |