11 春日の本性を全く知らない07に伝えるべきか否か悩み看守は頭を掻く ...この感じだとアイツ絶対猫被ってやがるな... あの春日がわざわざ猫を被っているのには理由があるはずだ ここで07に言ってしまえば春日の報復が怖い ...あー...どうしよ... 渋い表情をする看守に07は不思議そうに首を傾げた 「なんかあんのか?」 「なんかっつぅか...俺は...結構アイツのこと苦手だからな...」 「え、何でだよ?スゲェいい人じゃんか」 何のてらいもなく言う07に看守は思わず苦笑いになる 完全に春日に騙されている 「...いい人...って...うーん...」 「だって俺が病棟入れなくて困った時にいれてくれたしさ」 「...ん?」 07の言葉に看守はまさかと問う 「07...お前まさか春日に205のこと...」 「ん?教えたけど?」 さらっと答える07に看守は思わず眉間を押さえる 「そ...そうか」 「何だよ...?」 一切悪気のない07を見つめ看守は息を吐いた [*前へ][次へ#] |