18 「テメッ...何戻って来てンだコラぁ!」 「戻ると言っただろう!それより貴様そこを退け!」 柴は二人の間に割って入り07を背に庇うように立ちはだかる 「...ホラ、許可証だ...さっさと大好きな205のとこに行け」 「...ッ07...話は今度だ...じゃぁな」 58は柴の手から紙を乱暴にひったくると部屋を後にした その姿を見送り柴は溜め息を吐く 「...全く...大丈夫か07」 「え、あぁ」 07が答えると柴はそうか、と小さく笑んだ そのまま互いに喋らず妙な沈黙が空気を満たす ...二人きり...か 先ほどの58と似たようなことを思いながら柴はちらりと07を伺った 思えば07とこんな状況で二人、というのは初めてだ 最低限しか他人と接しない柴は会話の糸口が見つからず少し焦る 沈黙を破るように07が柴に問う 「...205...どうだった?」 「熱が少し高いが...まぁ丈夫なアイツのことだ、数日休めば大事はないだろう」 「そうか...よかった...じゃ、俺も205の所に...」 歩き出した07の腕を引き止めるように柴が引いた [*前へ][次へ#] |