10 「つかそれはいいって!205が...」 「そうだった...!コレで出さねェとは言わせねェぞ...」 睨む58に柴は不機嫌そうに眉を潜める 「別に何も貴様が行く必要は...」 「あぁ!?俺を205サンの何だと思ってンだ!?」 「腰巾着だろ?」 「テメェこのデコ犬がぁあ!」 いがみ合う二人に耐えかね07が割り込む 「ちょっコントはもういいから!」 「コントじゃねェ!」 「...悪いが貴様を出すわけにはいかない...証明書がこうなってしまったしな」 柴はそう嫌味のように言いながら58の前に紙を投げ捨てる それを見て58は不機嫌そうに怒鳴った 「別に一緒だろうが...!」 「...署長が認めないぞ。俺の署名と署長の捺印が必要なんだこれは」 「めんどくせェな...樋野が担当だった時はそんなことなかったぜ」 恨みがましい視線を送ってくる58を柴は鼻を鳴らして見返す 「樋野を基準に考えるな...アイツはサボってるだけだ...」 柴はそう言い疲れたようにため息をつくと言葉を続けた 「205の所には俺が行く」 [*前へ][次へ#] |